CHAPTER 3: コンフィグレーション パラメータ



3.1 はじめに

Empress コネクティビティ (ODBC) サーバーは以下のコマンドで起動することができます。:

  $EMPRESSPATH/bin/empsvadm odbc_server_name start -f odbc_server_configuration_file
Empress コネクティビティ (ODBC) サーバーは 以下のコンフィグレーションファイルを参照します。 Empress コネクティビティ (ODBC) サーバーの起動に成功した場合、以下のメッセージを表示します。

  server 'empodbcsv' : start request ok

また起動したサーバーのステイタス情報も合わせて表示します。 : [サンプル コネクティビティ (ODBC) サーバーステイタス情報]



3.2 ネットワーク コンフィグレーション ファイル

Empress サーバー ネットワーク コンフィグレーションは ネットワークのコンフィグレーション ファイルとして定義されます。
  1. ネットワークタイプ コンフィグレーション ファイル, デフォルトでは EMPRESSPATH/config/nettype.cfg
  2. ネットワーク サーバー コンフィグレーション ファイル, デフォルトでは $EMPRESSPATH/config/netserver.cfg
これらのファイルについての詳細情報は ネットワーク コンフィグレーション を参照してください。



3.3 Empress コネクティビティ (ODBC) サーバー コンフィグレーション ファイル

Empress コネクティビティ (ODBC) サーバー コンフィグレーション ファイルは 各データベースのEmpress ODBC 接続情報を定義するために利用されます。 これはEmpress コネクティビティ (ODBC) サーバーが起動する間に設定するオプションです。 このファイルが指定されない場合は、コネクティビティ (ODBC) サーバーは デフォルトの値を使います。

例:


          # グローバルセクション

          PRE_CHECK_DB = X                  

          PRE_OPEN_DB = X

          TRACEFILE=/tmp/global.out        

          TRACELEVEL=1

          QUERY_TIMEOUT = 300

          MAX_ROWS = 0                     



          # ローカルセクション

          MSODBCDB

             NAME=testdb

             LOCATION=/home/foo/testdb

             PRE_OPEN_DB =                  

             PRE_CHECK_DB =

             PRE_OPEN_TABLE = table1

             PRE_OPEN_TABLE = table2

             QUERY_TIMEOUT = 3600

             MAX_ROWS = 10

          MSODBCDBEND



          MSODBCDB

             NAME=testdb2

             LOCATION=/home/foo/testdb2

             PRE_OPEN_DB =

             PRE_CHECK_DB =

             PRE_OPEN_TABLE = table3

             PRE_OPEN_TABLE = table4

             QUERY_TIMEOUT = 40

             MAX_ROWS = 3600

          MSODBCDBEND

このファイルはすべてのデータベースの Empress ODBC 接続属性を定義するための 単一の「グローバルセクション」を含んでいます。 また、このファイルには指定されたデータベースのEmpress ODBC 接続属性を定義するための複数の「ローカルセクション」を含んでいます。それぞれの「ローカルセクション」はMSODBCDB から始まり、MSODBCDBEND で終わります。 「ローカルセクション」のNAME属性によって定義された特定のデータベース 用の設定は、「グローバルセクション」の設定を上書きします。

Empress コネクティビティ (ODBC) サーバー コンフィグレーション ファイル のエントリ設定は以下のフォーマットになります。

   コンフィグレーション属性 = 

エントリ設定を無効にするには、次のようにしてください。

   コンフィグレーション属性 = 

ファイル中においてすべてのスペース(0x20)とタブ(0x09)は無視されます。

有効な コンフィグレーション属性を以下に示します。

PRE_CHECK_DB = x 

PRE_CHECK_DB が設定された場合、 Empress コネクティビティ(ODBC) サーバーは ローカルセクションに定義されたデータベースが有効なデータベースであるかどうかをチェックします。もしデータベースが有効でない場合、Empress コネクティビティ(ODBC) サーバーは起動に失敗し、エラーメッセージを出力します。   

 

PRE_OPEN_DB = x

  PRE_OPEN_DB が設定された場合、Empress コネクティビティ(ODBC) サーバーはデータベースのテーブルをあらかじめオープン(プリオープン)します。 これにより Empress ODBC 接続の性能を改善することができます。 プリオープンするテーブルは「ローカルセクション」に定義します。

 

TRACEFILE = フルパス名

TRACEFILEが設定された場合、Empress コネクティビティ (ODBC) サーバー はデバッグの目的でのODBC トレースファイルを生成します。
このオプションを設定する場合は、デバッグを行う場合のみに設定すべきです。  

 

TRACELEVEL = トレースレベル値

TRACELEVEL は0 から 3 までの数値を設定することができます。 「0」はトレースをしないという意味で、大きな数字ほどより詳細な情報を生成します。

 

QUERY_TIMEOUT = クエリータイムアウト値

QUERY_TIMEOUTは、ODBC クライアントアプリケーションが SQL ステートメントを送った後に待つ秒数を設定をします。

MAX_ROW = 最大行数

MAX_ROWは ODBC クライアントアプリケーションに 返すSELECT ステートメント結果の 最大行数(レコード)を設定します。 「0」が設定された場合、すべての結果の意味になります。

 

NAME = データベース名

NAMEには論理データベース名を指定します。

 

LOCATION=物理データベースの位置

LOCATION は物理データベースの位置(パス)を指定します。 設定されていない場合は、NAME に指定されたデータベース名は物理的なディレクトリー名として扱われます。

 

PRE_OPEN_TABLE = テーブル名

PRE_OPEN_TABLEは、あらかじめオープンする(プリオープン)テーブル名を設定します。 各データベースは複数のPRE_OPEN_TABLE設定を持つことができます。

 

3.4 Empress サーバー パスワード ファイル

Empress サーバー パスワード ファイルは Empress コネクティビティ (ODBC) サーバー のためのログイン名とパスワードを 定義するために使用されます。 また、それは各ログインのアクセス制御リストを定義します。 より詳細な情報はパスワード ファイル ユーティリティを参照してください。