この章ではEmpress サーバーについて説明します。 Empress サーバーは、Empress リプレケーションマスターサーバーと Empress コネクティビティ(ODBC)サーバーのことであり、 コンフィグレーションファイルの設定および 以降で説明するempsvadmユーティリティの使用で サーバーの管理をします。 また、以降で説明するempsvlogstatユーティリティは、 Empress サーバーによって実行されたオペレーションの履歴から ログファイル解析を行います
Empressサーバーは、1つのスプーラー、1つの管理サーバーと 1つ以上のサービスサーバーの構成要素を含んでいます。
スプーラーは、他の構成要素の生成と制御のためのコントローラに なります。 Empressサーバーの実行は、Empressサーバー管理ユーティリティ (empsvadm) を通して送られるリクエストによって制御されます。 Empressサーバーは、クライアントからのリクエストを取得します。 管理リクエストは、管理サーバーによって扱われ、 サービスリクエストはスプーラーを通して、 1つのサービスサーバーに渡されます。 ユーザーがコンフィグレーションしたサービスサーバーの数だけ Empressサーバーのスプーラーによって制御されます。
Empressサーバーのクライアントは、スプーラー、管理サーバー、サービスサーバー について知る必要はなく、単にEmpressサーバーとして参照することができます。
スプーラー | | | ____________________|____________________ .... | | | | | | | | 管理 サービス サービス サービス .... サーバー サーバー1 サーバー2 サーバー3 |
クライアントはネットワークを通じてアクセスすることから Empress サーバーは、リモートマシン上で稼動していると 仮定することができます。 したがって、クライアントとサーバー間の接続を保証するため、 いくつかのハンドシェイクを行っています。 以下は例としてどのように Empressサーバーと そのクライアントが互いに ハンドシェイクをしているかを示した図です。
![]() |
[図 6-2
Empressサーバーとそのクライアントのハンドシェイクとタイムアウト],
を見ると、クライアントは"Start Connection"シグナルをサーバーに送り、
サーバーは"Accept"シグナルで応答します。
クライアントはそれから"Open Connection"を要求し、
サーバーは"Open Success"シグナルで応答します。
これらのシグナル送受信とコネクションの確立の後に、
クライアントは"Requests"を送ることを開始し、
サーバーはこれらのリクエストに対し"Responds"で応答します。
それぞれの要求と応答の間で
クライアントが、サーバーからの応答を待つ間が予期された時間以上である
場合にいくつかのタイムアウトが設定されていることに注意してください。
クライアントにサーバーによって"Open Success" が送られた時から
クライアントがその"Requests"を送ることを開始した間もまた
タイムアウトになります。
これらのタイムアウトは、
[ネットワークコンフィグレーション]
に説明されています。
6.2 Empress サーバー管理ユーティリティ
Empress サーバー管理ユーティリティは、empsvadmと呼ばれ、
このユーティリティは、Empressサーバーの開始、終了と管理を行います。
このユーティリティは、
Empress リプリケーションマスターサーバーと
Empress コネクティビティ(ODBC)サーバーが含まれ、
Empressサーバーを管理するために使用されます。
このユーティリティはまた、Empressデータベースサーバーを管理するためにも
使用されます。このマニュアルでは、リプリケーションマスターサーバーと
コネクティビティ(ODBC)サーバーのコマンドの使用についてのみを説明します。
Empress サーバー名は、empsvadmのどのような実行においても指定しなければ なりません。一般的なこのユーティリティの用法は以下になります。
empsvadm servername command
1. servername は、Empress サーバーの名前になります。 デフォルトサーバー名は$EMPRESSPATH/config/netserver.cfgファイル中の NAMEによって設定されています。 リプリケーションマスターサーバーのデフォルトservernameは、 emprepsvで、コネクティビティ(ODBC)サーバーのデフォルト servername は、 empodbcsvになります。
2. command は、以下の1つを指定します。
Empress サーバーは、起動するためにコンフィグレーションが必要です。
このコンフィグレーションとは環境変数およびEmpressサーバーのコンフィグレーションの
設定であり、
[
Empress サーバーとクライアントのコンフィグレーション].
で説明されています。
また、完全なEmpress サーバー環境変数の説明と
コンフィグレーションとコンフィグレーション変数のデフォルト値の内容は
[
リファレンス: Empress サーバー環境変数]
に提供されます。
6.2.1 Empress サーバーのスタート
Empress サーバーの開始をするためには、
Empress サーバー管理ユーティリティempsvadm
のstartコマンドを使用します。
empsvadm server_name start [option]
Empressサーバーが起動されたときにログ出力を開始します。 ネットワークコンフィグレーションファイル内の Empressサーバーログファイルの指定と ログの内容は、 [ リファレンス: Empress サーバーログファイル] に提供されています。 Empressサーバーログファイルを解析するためのユーティリティは、 [Empress サーバーログ解析ユーティリティ] に説明されています。
指定可能な開始オプション[option]
リプリケーションマスターサーバーで指定可能なオプションは以下になります。
-f Rep_Server_Start_Config_File
Rep_Server_Start_Config_File の内容は、 [ リプリケーションマスターサーバースタートコンフィグレーションファイル ]に提供されています。 リプリケーションサーバースタートコンフィグレーションファイル オプションが指定された リプリケーションマスターサーバーの起動するとき リプリケーションサーバースタートコンフィグレーションファイルに 指定されたデータベースとテーブルは存在し、またリプリケーションマスターサーバー によってアクセス可能である必要があります。 テーブルはリプリケーションテーブルであり、また少なくとも1つは リプリケーションリプリケートエントリ定義を持つ必要があります。
emprepsvという名前のリプリケーションマスターサーバーを起動する例を 以下に示します。
empsvadm emprepsv start -f Server_Start_Config_File
コネクティビティ(ODBC)サーバーで指定可能なオプションは以下になります。
-f odbc_Server_Config_file
empodbcsvという名前のコネクティビティ(ODBC)サーバーを起動する例を 以下に示します。
empsvadm empodbcsv start -f odbc_Server_Config_File
empsvadm servername close client_id
client_id | ID は、クライアントと Empress サーバーの接続が確立したときに クライアントに与えられた ID になり、 この ID は、サービスが実行されている間は有効です。 新しいclient_idは、各クライアント接続ごとに割り当てられます。 |
empsvadm server_name info
empsvadm emprepsv info
empodbcsvという名前の稼動しているODBCサーバー の情報を取得するする例を以下に示します。
empsvadm empodbcsv info
empsvadm servername servers min [max]
min | スプーラーが最初に起動するサーバー数 |
max | minの数で指定されたサーバーがすべて使用中であるときに スプーラーが起動するオプションの追加サーバー数になります。 スプーラーはminとmax間の数のサーバーを管理しますが、 デフォルトではmaxはminです。 この場合、サーバーがアイドル状態になったときに自動的にminに戻すために サーバー数を減すための準備(蓄え)はないことになります。 minとmaxは"0"を設定することはできません。また、 契約した Empress のライセンス数を越えた数を設定することはできません。 |
Emprss サーバーの最大および最小サーバーの初期数は、
ネットワークコンフィグレーションファイル内に設定された
MSNETTYPE または MSNETSERVER のどちらかのコンフィグレーションブロック内の
コンフィグレーション属性NUM_SERVERS_MINとNUM_SERVERS_MAX
に指定されます。
Empressサーバーの起動開始と同時に1つの管理サーバーの起動と共に
設定された最小数のサービスサーバーが起動され、
スプーラーによって制御されます。
NUM_SERVERS_MIN数のサービスサーバーが使用中である場合、
スプーラーは、Empressサーバーのクライアントにサービスするために
NUM_SERVERS_MAX数のサービスサーバーを起動します。
6.2.5 Empressサーバーの停止
既に稼動しているEmpressサーバーを停止するために、
Empress サーバー管理ユーティリティempsvadmのstopコマンド
を使います。
empsvadm server_name stop [force]
emprepsvという名前の稼動しているリプリケーションマスターサーバー を停止させる例を以下に示します。 Example for stopping a Replication Master Server named emprepsv can be:
empsvadm emprepsv stop
empodbcsvという名前の稼動しているODBCサーバー を停止させる例を以下に示します。
empsvadm empodbcsv stop
empsvadm servername refresh
empsvadm servername interrupt server_id
server_id | Empressサーバーによって割り当てられたサーバーコンポーネントの ID 番号。 |
パスワードを変更するためのコマンドは以下の通りです。
empsvadm servername change_password [login]
login | Empressサーバー管理者のログイン名。 <login> 名が指定されていない場合、 Empressサーバーユーティリティはログイン名を指定するプロンプトを出力します。 |
これらの環境変数の完全なリストは [ リファレンス: Empress サーバー環境変数]. に提供されています。 このセクションでは、以下の環境変数およびそれに指定されるファイルの内容に ついて詳細に説明します。
MSNETSERVERCONFIGFILEの値として指定されたファイルを、 ネットワークサーバーコンフィグレーションファイル (netserver.cfg) と呼びます。 また、MSNETTYPECONFIGFILEの値として指定されたファイルを ネットワークタイプコンフィグレーションファイル (nettype.cfg) と呼びます。 この 2 つのファイルには、Empress サーバーがネットワーク接続で使用するための コンフィグレーション属性が含まれます。これら2つのファイルを総称して ネットワークコンフィグレーションファイルと呼びます。
デフォルトのネットワークコンフィグレーションファイルは $EMPRESSPATH/configディレクトリに見つけることができます。 これらのファイルの名前は$EMPRESSPATH/config/inifile内に 以下のように設定されています。
MSNETSERVERCONFIGFILE=netserver.cfg MSNETTYPECONFIGFILE=nettype.cfg
Empress サーバーは、これら2つの環境変数に指定されたファイルを捜しますが、 指定されたファイルが見つからない場合、 環境変数MSCONFIGFILEPATHに指定されている値の順に、 その値のパスをネットワークコンフィグレーションファイル名に付加して捜します。 MSCONFIGFILEPATHの詳細は [コンフィグレーションファイル群へのパス]. に説明されています。
ネットワークコンフィグレーションファイルのデフォルト名を変更は、 環境変数に新しい値を設定することで変更ができます。 例えば C シェル環境であれば、以下のように入力します。
setenv MSNETSERVERCONFIGFILE new_netserver.cfg
netserver.cfgとnettype.cfg内のほとんどのコンフィグレーション属性は、 いくつかを除いて、同じものです。 この 2 つのファイルの主な違いは、 nettype.cfgファイル内の各ブロックは、 同じ種類のすべてのサーバーに対するコンフィグレーションが含まれることです。 例えばサーバーの種類が"ODBC サーバー"とした場合、その"ODBC サーバー" と同じタイプのすべてのサーバーの設定ということになります。 しかし、netserver.cfgファイル内の各ブロックは、 各サーバーのためのコンフィグレーションが含まれていることで、 例えば"empodbcsv"という名前付けられたサーバーがある場合、 それに対してのみの設定になります。 特定のEmpress サーバーのためのネットワークコンフィグレーションの設定することは、 ネットワークサーバーコンフィグレーションファイルが ネットワークタイプコンフィグレーションファイルの中の コンフィグレーション属性の値を上書きすることと考えることができます。
また、常にEmpresss サーバー管理者は、 ネットワークコンフィグレーション属性の値の変更することを決定しますが、 ネットワークタイプコンフィグレーションファイルのプリセットされた 属性値を変更しないようにするため、 ネットワークサーバーコンフィグレーションファイルの 属性値を設定することを推奨します。
各nettype.cfgファイルには、 ブロックの開始を意味するMSNETTYPEと ブロックの終了を意味するMSNETTYPEENDを伴った ブロックが含まれます。 それぞれのブロックは、Empressサーバーの1つのタイプについての コンフィグレーション情報を記述しますが、必ず"TYPE"の指定を 含める必要があります。
nettype.cfgのブロックには、 特定のタイプのすべてのサーバーに有効なコンフィグレーション属性を 設定します。 コンフィグレーション属性の例として、すべてのODBCサーバーに 有効なブロックの設定は以下のように指定します。
MSNETTYPE TYPE=odbc .... MSNETTYPEEND
また、各netserver.cfgブロックには必ず"NAME"と"TYPE"の指定を含める必要があります。
強く推奨する設定
netserver.cfgのブロックには、 特定のサーバーだけに有効なコンフィグレーション属性を 設定します。 コンフィグレーション属性の例として、 タイプが"odbc"で"empodbcsv"と名前付けされたサーバーだけに 有効なブロックの設定は以下のように指定します。
MSNETSERVER NAME=empodbcsv TYPE=odbc SECURITY_PASSWORD_FILE=password_file ... MSNETSERVEREND
注意:
以下は、netserver.cfgおよびnettype.cfgに設定可能な ネットワークコンフィグレーション属性のリストです。
CLIENT_SNDBUF_SIZE, CLIENT_RCVBUF_SIZE, SERVER_SNDBUF_SIZE, SERVER_RCVBUF_SIZE の4つの変数のデフォルト値は ほとんどのシステムで設定されていません。 これは、Empressサーバーがデフォルトのシステム値を使用している という意味になります。 しかしながら、いくつかのシステムでは最適なパフォーマンスを得るための値を 設定する必要があるかもしれません。 ユーザーが、この4つの属性の値の変更をすることを推奨しません。
Empress サーバーの管理者は、 Empress サーバー上の管理オペレーションを実行するための 認証された唯一のユーザーです。 管理オペレーションは、 [Empress サーバー管理ユーティリティ], に"管理コマンド"として記述されています。
Empress サーバーの管理者は、クライアントの認証チェックを するべきかどうかを決定します。 Empress サーバーのクライアントは、 稼動しているEmpress サーバーにリクエストを送るユーティリティ(アプリケーションなど)か、 または Empress サーバー上の非管理用オペレーションの実行する [Empress サーバー管理ユーティリティ] のユーザーです。 クライアントの認証は、ログイン名とパスワードの組み合わせです。 Empress サーバーは認証チェックをするために、 ログイン名とパスワードのプロンプトを出力し、 このログイン名とパスワードを パスワードファイル内容とチェックします。 ログインが認証されない場合、リクエストしたプロセスを拒否し、 エラーメッセージを返します。
Empressサーバーの"Empress サーバーログイン名"は、 Empress サーバーに対してのログイン名になります。 これはユーザーによって、ログイン時にプロンプトで入力された名前です。 また、"ユーザー名"はオペレーティングシステムへのログイン名になります。 Empressサーバーの管理者は、"Empress サーバーログイン名"を"ユーザー名"と 同じとして強制的に扱うことができます。
認証を目的として利用される場合の値を設定した ネットワークコンフィグレーションファイル内のコンフィグレーション属性 は以下のようになります。
ADMINISTRATOR=admin_name
admin_nameは、Empressサーバーの管理者の名前
SECURITY_CHECK_PASSWORD=X
Empressサーバーは強制的にユーザーのログイン名とパスワードをチェックします。
SECURITY_PASSWORD_FILE=password_file
password_fileファイルは、Empress サーバーのユーザー認証のチェックを
するためのパスワードファイルです。
このファイルは、Empress サーバーにより読み込み・書き込み可能である必要があります。
また、password_fileは[emppassword]
ユーティリティを使って作成可能です。
[emppassword].
SECURITY_ENFORCE_USERNAME=X
強制的に"ユーザー名"を、"Empress サーバーログイン名"と同じに扱います。
各ユーザー認証コンフィグレーションファイルは、 ブロックの開始を意味するMSUSERAUTHと ブロックの終了を意味するMSUSERAUTHENDを伴った ユーザー認証ブロックが含まれ、各ブロックにはEmpress サーバー名、 ログイン名、パスワードが指定されます。
MSUSERAUTHCONFIGFILEのデフォルトの値はヌルで、 この環境変数にユーザー認証コンフィグレーションファイルが設定された場合、 Empress サーバーに対するすべてのリクエストは、 ユーザー認証コンフィグレーションファイルの内容を通して Empressサーバーに渡されます。 Empressサーバーがユーザー認証チェックをする必要がある場合、 ユーザー認証ブロックの内容はサーバーを通して、チェックされます。 これはすべてのEmpressServerへのリクエストに対し、 リクエストしたユーザーのログイン名およびパスワード入力の必要性をなくします。
以下は、ユーザー認証コンフィグレーションファイルに コンフィグレーション属性を設定したリストになります。 ユーザー認証コンフィグレーションファイルの説明は、 [ リファレンス: ユーザー認証コンフィグレーションファイル] に提供されます。
ユーザー認証コンフィグレーションファイルの内容
MSUSERAUTH SERVER=server LOGIN=login PASSWORD=password MSUSERAUTHEND
MSCONFIGFILEPATH=path_to_config_files
MSCONFIGFILEPATH のデフォルト値は、以下のとおりです。 ($EMPRESSPATH/config/initfileに設定されています。)
MSCONFIGFILEPATH="$HOME/.empress;$HOME;${EMPRESSPATH}/config"
Empress サーバーは、 Empressサーバーコンフィグレーションファイル (通常nettype.cfg, netserver.cfgおよび user authorization configuration file) に対応する環境変数 MSNETSERVERCONFIGFILE, MSNETTYPECONFIGFILEおよび MSUSERAUTHCONFIGFILE. によって設定された値によりファイルを捜します。 それらの名前を見つけることができない場合、 環境変数MSCONFIGFILEPATHに設定されている出現順の値に ネットワークコンフィグレーションファイルの名前を追加したパスが 指定されます。 また、MSCONFIGFILEPATHの最初のパスは、 環境変数によって設定された名前と一致するファイルを 捜すための最も高い優先順位を持つことに留意してください。
例えば、 $HOME/.empressディレクトリおよび ${EMPRESSPATH}/configディレクトリの両方に netserver.cfgがあるとした場合、 前のものが使用されます。 他のディレクトリのものを使用したい場合は、 MSCONFIGFILEPATHの値に、 最初のパスとしてそのディレクトリを設定します。
MSNETSERVERCONFIGFILE=netserver.cfg MSCONFIGFILEPATH="$HOME/.empress;$HOME"
Empress サーバーログファイルには、 詳細なEmpress サーバーの使用についての より多くの洞察を得るために 使用することができる有益な情報が含まれています。 Empress サーバーログ解析ユーティリティempsvlogstatは、 ログファイルの内容を解析する付加的な機能をユーザーに提供します。 指定された時間枠の統計結果の集計の表示する機能を実装されています。 empsvlogstatは、以下のような問いに答え、また他の多くの情報を提供します。
Empress サーバーログ解析機能は、以下の構文に従い、 empsvlogstatにより実行されます。
empsvlogstat logfile_spec [keywords]... [start_time end_time [interval]] [dump]
logfile_specは、右のどちらかになります。 |
|
keywordsは、右のすべての組み合わせになります。 |
|
start_time |
統計データを解析する開始時間、入力フォーマットは以下のとおり。
|
end_time |
統計データを解析する終了時間、入力フォーマットは以下のとおり。
|
interval |
|
dump | このオプションは、ほとんどのラベルを抑止し、 値だけの出力を強制します。 値は特別なセパレータ文字 CTRL-V によって分けれられます。 |
empsvlogstat sv1
empsvlogstat sv1 user
empsvlogstat sv1 user start end 00:00:10
empsvlogstat -f svlogfile.log user 11:15:00 end dump
開始時間: 2000-03-22 10:09:06 終了時間: 2000-03-22 10:10:14 間隔 : 00:00:07 名前 接続数 平均接続時間 ------------------------------------------------------ --------- ------------ robert(robert@localhost) 1 00:00:01 robert(robert@apple.empress.com) 3 00:00:20 steven(steven@orange.empress.com) 4 00:00:35 総ユニークユーザ数: 3
empsvlogstat sv1 up
開始時間: 2000-03-22 10:09:06 終了時間: 2000-03-22 10:10:14 間隔 : 00:00:07 #Up ----- 10:09:06 4 10:09:13 4 10:09:20 4 10:09:27 4 10:09:34 4 10:09:41 4 10:09:48 4 10:09:55 4 10:10:02 4 10:10:09 4 #Up ----- 最小 4 最大 4 平均 4
empsvlogstat sv1 idle
開始時間 : 2000-03-22 10:09:06 終了時間 : 2000-03-22 10:10:14 間隔 : 00:00:07 #Idle ----- 10:09:06 3 10:09:13 3 10:09:20 3 10:09:27 2 10:09:34 3 10:09:41 2 10:09:48 3 10:09:55 3 10:10:02 3 10:10:09 3 #Idle ----- 最小 2 最大 3 平均 3
empsvlogstat sv1 used
開始時間: 2000-03-22 10:09:06 終了時間: 2000-03-22 10:10:14 間隔 : 00:00:07 #Used ----- 10:09:06 1 10:09:13 1 10:09:20 1 10:09:27 2 10:09:34 1 10:09:41 2 10:09:48 1 10:09:55 1 10:10:02 1 10:10:09 1 #Used ----- 最小 1 最大 2 平均 1
empsvlogstat sv1 conn
開始時間: 2000-03-22 10:09:06 終了 : 2000-03-22 10:10:14 間隔 : 00:00:07 #接続数 -------- 10:09:06 1 10:09:13 1 10:09:20 1 10:09:27 2 10:09:34 1 10:09:41 2 10:09:48 1 10:09:55 1 10:10:02 1 10:10:09 1 #接続数 -------- 最小 1 最大 2 平均 1 総接続: 4
empsvlogstat sv1 dur
開始時間: 2000-03-22 10:09:06 終了時間: 2000-03-22 10:10:14 間隔 : 00:00:07 接続時間 ---------- 10:09:06 00:00:01 10:09:13 00:00:14 10:09:20 00:00:00 10:09:27 00:00:17 10:09:34 00:00:00 10:09:41 00:00:28 10:09:48 00:00:00 10:09:55 00:00:00 10:10:02 00:00:00 10:10:09 00:00:00 接続時間 ---------- 最小 00:00:00 最大 00:00:28 平均 00:00:06 総接続の平均接続時間: 00:00:15
empsvlogstat sv1 lic
開始時間: 2000-03-22 10:09:06 終了時間: 2000-03-22 10:10:14 間隔 : 00:00:07 #Rejected --------- 10:09:06 0 10:09:13 0 10:09:20 0 10:09:27 0 10:09:34 0 10:09:41 0 10:09:48 0 10:09:55 0 10:10:02 0 10:10:09 0 #Rejected --------- 最小 0 最大 0 平均 0 総接続拒否: 0
Empress サーバーのユーザーが必要とする 多くの機能と多くの制御の指定を提供するために ユーザーは、パスワードファイルを作成し、 それを利用することを推奨します。 ユーザーが作成したパスワードファイルを使うことにより、 Empress サーバーユーザーの制御が オペレーティングシステム管理者の代わりに Empress DBAによって管理することができます。
オペレーティングシステムのデフォルトパスワードファイルを使いたい場合や ユーザーにデータベース使用以外のサービスを公表したくない場合、 ひとつの解決法として、 終了プログラムをそのユーザーのログインシェルに 指定することです。(ログイン後にすぐにログアウトする)
Empress サーバーは、 [ネットワークコンフィグレーションファイル]. のコンフィグレーション属性SECURITY_PASSWORD_FILE によって設定された位置に Empress パスワードファイルが置かれていることを想定しています。 ユーザーは通常、ユーザー自身が作成したEmpress パスワードファイルの 位置をnetserver.cfgファイルのこのコンフィグレーション属性の値を 変更する必要があります。
Empress は、Empress サーバーによって使用される ユーザー作成のパスワードファイルを管理するユーティリティ emppasswordを提供します。
emppassword -f password_file create
稼動中のEmpress サーバーにアクセス可能で、 そのEmpress サーバーによって 一度アクセスされたパスワードファイルに類似した パスワードファイルを作成したい場合は、 以下のコマンドを使用することができます。
emppassword server_name create
emppassword -f password_file add user_login_name [options]
稼動中のEmpress サーバーにアクセス可能で、 そのEmpress サーバーによってアクセスされた パスワードファイルを操作したい場合、 以下のコマンドを使用することができます。
emppassword server_name add user_login_name [options]
パスワードファイルからのユーザーの削除をするためには、 以下のコマンドを使用することができます。
emppassword -f password_file del user_login_name
稼動中のEmpress サーバーにアクセス可能で、 そのEmpress サーバーによってアクセスされた パスワードファイルを操作したい場合、 以下のコマンドを使用することができます。
emppassword server_name del user_login_name
emppassword -f password_file list [user_login_name]
稼動中のEmpress サーバーにアクセス可能で、 そのEmpress サーバーによってアクセスされた パスワードファイルを扱いたい場合、 以下のコマンドを使用することができます。
emppassword server_name list [user_login_name] [-fast]
emppassword -f password_file upd user_login_name [options]
稼動中のEmpress サーバーにアクセス可能で、 そのEmpress サーバーによってアクセスされた パスワードファイルを扱いたい場合、 以下のコマンドを使用することができます。
emppassword server_name upd user_login_name [options]
以下のオプション[options]は、 emppasswordユーティリティの コマンドのうちのいくつかと合わせて使用することができます。
-accept [+-]HOST[,...] 受け付け制御リストからホスト名の追加および削除 -accept off 受け付け制御のOFFスイッチ 受け付け制御リストは無視され、このオプションにより修正不可 -accept on 受け付け制御のONスイッチ 受け付け制御リストは無視され、このオプションにより修正不可 -c COMMENT ユーザーログインについてのコメントを指定 -fast このオプションは、'list'オペレーションに用いられます。 オプションが指定された場合、ホスト名は IP アドレスと共に 出力されません。 -p パスワードのプロンプト(更新オペレーション中) -reject [+-]HOST[,...] 拒否制御リストからホスト名の追加および削除 -reject off 拒否制御のOFFスイッチ 拒否制御リストは無視され、このオプションにより修正不可 -reject on 拒否制御のONスイッチ 拒否制御リストは無視され、このオプションにより修正不可
上記に指定されているキーワードHOSTは以下のフォーマットになります。
localhost 文字列 'localhost'. HOSTNAME マシンのホスト名 数とドットの記法のIPアドレスに変換されます。 HOSTNAME.DOMAIN マシンのホスト名 数とドットの記法のIPアドレスに変換されます。 xxx.xxx.xxx.xxx 数とドットの記法のIPアドレス xxx.xxx.xxx.* ネットワーククラス C の IP アドレスのすべてをカバーする ワイルドカード指定